Ethenaが提供する合成ステーブルコインUSDeのTVL（Total Value Locked）が大幅に縮小し、現在約76億ドルまで減少した。この現在の数値は、10月に観測されたピーク時の約148億ドルと比較して50%以上の減少となる。 この大幅な下落は、特にDeFiプロトコルにおける「ループ」や「キャッシュ＆キャリー」取引といったレバレッジ戦略の大規模な巻き戻しに起因している。USDeの利回りが借り入れコストを下回ったため、かつて人気だったこれらのイールドファーミング戦略は不採算となり、参加者はポジションを清算し、流動性を引き出すことを余儀なくされている。 流動性の急激な縮小にもかかわらず、オンチェーンデータはUSDeの実際の利用が比較的に堅調であることを示唆している。取引量はTVLの急落とは異なり、投機的な資金の流出と継続的な実用的な利用との間に乖離があることを示している。 [追記1] 追加レポートによると、TVLが76億ドルに減少したのは、利回りが借り入れコストを下回ったことによるレバレッジ解消が主な原因であり、オンチェーン活動は高水準を維持している。